元twitterの副社長で、現在は様々なスタートアップを支援している、シリアルアントレプレナーElad Gilが「50億ドルへの道のりは結構長い」というエントリーを書いていた。
「2002年以降に設立されたソフトウェア関連企業で、時価総額が50億ドル以上なのはたった5社だけである。
100億ドル(約8,000億円)以上
Facebook (400億ドル)
LinkedIn (112億ドル)
50億ドル(約4,000億円)以上
Workday (88億ドル)
Skype (85億ドル MSFTによって買収)
Twitter (約80億ドル 2011年のファイナンス時の評価額)
わずかな企業にしかこの数字を超えられないのは、以下の2つの理由からではないだろうか。
a. 本物の価値を構築するのには時間がかかる
6年で時価総額25億ドルに達したAmazonは、そこから1,000億ドルの時価総額に成長するまでさらに11年(トータルで17年)を要している。実際フォーブスの億万長者のリストを見てみれば、そこにほとんど年寄りしかいないことに気づくだろう。それは、本当に価値のあるものを築き上げるのには長い時間がかかるということを物語っている。
b.十分な価値があることができる会社はほとんどない
ほとんどの企業はニッチなサービスを提供するか、うまく収益化できない。50億ドルの評価額まで拡張することができるビジネスはごくごくまれだ。(全ての産業で見ても、時価総額が50億ドル以上の企業は800社しかない)
※
過去10年間に設立された会社で50億ドルに迫っている、又は相当額で売却された企業も記しておく。
Palo Alto Networks(40億ドル)
Splunk(30億ドル)
SuccessFactors(SAPによって34億ドルで買収)
Palantir(おそらく3〜40億ドル)
Dropbox(最終評価額40億ドル)
Square(最終評価額32.5億ドル)
潜在的にはSpotify
それから、もし買収されていなかったら、YouTubeは100億ドル以上になっていたはずである。」
ちなみに、日本でこの条件に当てはまりそうな企業を1社だけ見つけた。
グリー(3,179億円 : 2012.11.1終値ベース)
10年以内という制限を外したとしても、日本に時価総額で3,000億円以上のベンチャーというのは本当にわずかしかない。
これからどんな企業がマーケットを賑わすのだろうか。
Elad Blog – The Road To $5 Billion Is A Long One